cizima
奈良市紀寺町に築100年の町屋を改築した美容室
駐車場を兼ねた玄関前ですが、日常停めることはないので駐車場には見えないようにしています。室内から緑が見えるように植栽を配しました。 坪庭です。大きな手水鉢や灯籠はそのままです。ただ、灯籠は竿を抜いて低くしました。植木は元からあったマキを残しています。主だった石と植木はそのままなので、全体のレイアウトに変更はなく、整理整頓の作庭です。 その整理整頓の様子を一つ紹介します。これは坪庭の工事前の写真ですが縦の管は屋根の水を流すトユの排水管です。その水が、どうもそのまま庭に放水されているように見えるのです。建物に囲まれているのでこれでは湿気が溜まります。長年このままだったのか?
雨の日に観察したら水は壁の方に流れています。この壁はお隣の家、その床下へ入っていきます。「長年のあいだに床下に水の道ができてしまったのか?」と、少々驚き、困ったことになったと思ったのですが、再度調べると床下に排水管がちゃんとありました。古い家ではこんなことも時々あります。
これは整理整頓のあとです。水の流れを確保しながら地形を作り直し、植栽して完了です。 これは工事前の様子です。
整理整頓といえども庭の印象は大きく変わりました。 <作庭例一覧に戻る